読書はなぜ大切?
明るい時間帯は家事と育児に追われているので、今の生活では子供を寝かしつけたあとに本を開くことになります。
疲れて活字を読む元気がないときは、雑誌や写真集を手に取り、視覚で楽しむ読書を。
休日に旦那と家事を分担し、少し時間に余裕があれば、ハマっている小説や漫画に手を伸ばす。
「読書が好き」と自覚をしたのは小学生のときですが、そのときから、文章に出てくる景色や光景を頭に思い浮かべながら読むことが得意でした。物語の本を読んでいるときは登場人物たちに感情移入しやすく、それがさらにホラーやミステリーと言ったジャンルであったならば、恐怖心に支配されて寝付きが悪くなるほど。それでも続きが気になり、次の日にまた本のページをめくっています。
大人になった今はビジネス、自己啓発、教育関連…さまざまなジャンルの本を読むようになりましたが、特に好きなのはファンタジーや推理小説等の創作された物語を読むことです。これは子供の頃から変わっていません。恐らく、自分が得意とする「想像力」を活かすことができるからだと思います。
自分も小説を書きたい。そう思って実際チャレンジしているのですが、遅筆すぎてなかなか作業が進まない…。ブログ記事も「もっと良くできないか」と考えすぎて、書いては消してを繰り返してしまう。たくさんの人に興味を持ってもらったり読んでもらうためには、記事を増やさなくてはいけない。でもそれは自分にとって簡単なことではなかった。(それでも少しずつマシにはなってきていますが。)
書くことは苦痛ではなく、むしろ好き。でもそれを仕事とするには、やはり日々の鍛錬と経験が必要なのだなぁと痛感しています。
それと同時に、作家さんが質の高い文章や興味を引かれる構成力を発揮する作品を目の当たりにして、「すごいことを成し遂げているのだなぁ」と感動もしています。ビジネスや教育関連の本においても、その分野のプロフェッショナルな人たちの研究成果が提供されているのです。
たくさんの本との出会い・読書習慣の1番のメリットは、めちゃくちゃ才能のある人や頭が良い人たちの思考や技術を、比較的安価な値段で学ぶことができる点だと思います。
そして、亡くなってしまった才能ある人たちと会話する方法はありません。遺された作品(本)に触れることで、その人たちと対面することができるのです。
そしてデメリットを考えてみましたが…全然思いつきませんでした!メリットしかない。
上記の読書の重要性を子供たちにも伝えていきたいし、成長していくなかで自然と習慣化していくといいな…と思っています。(無理強いはしたくない。)
どうやって子供たちに読書を勧めていこう…と考えましたが、「自分がなぜ子供の頃から読書好きであったのか」を振り返ると、そこからヒントを得ることができました。
自分はいつ、どうやって読書好きになったのか~小学生時代を振り返る~
小さい頃から絵を描くことが好きだったので、まず絵本に興味を持ちました。そこから活字の本好きに移行したエピソードがあります。
私は過疎化が進む地方の出身で、小学生時代の同級生はたったの12人。全校生徒も在校中は100人を超えることはありませんでした。当然、1学年につき1クラスしかありません。在校生の中から1人の顔を思い浮かべると、その子の家族構成と家の場所がぱっと思いつくほど小さな町で、子供時代を過ごしました。
人数が少ないことで大人の目が届きやすく、学年を問わずたくさんの友達と遊ぶことができたので充実していたと思うし、幸せな記憶として残っています。
しかし内向的な性格だった私は、この環境で「勝敗を決める行為が苦手で、野心を持ちづらい子供」になりました。特に同級生はほとんどが保育園から同じメンバーであり、いずれ通う中学校も一緒。そのなかで「競争なんてしたくない」「波風を立たせたくない」という思いが強かったです。
小学生時代は万年図書委員
私は自分から手を挙げて図書委員になっていました。
小学校では、図書委員は学校が始まる前の朝の時間とお昼休みの1日2回、図書当番をする決まりがありました。図書当番の主な仕事は、
- 図書室の解錠・施錠
- 本の貸し出し・返却業務
- 本の整理整頓
の3つです。正直、かなり面倒臭い(笑)。貴重な朝の時間とお昼休みを当番によって削られる…小学生にとっては一大事ですよ。
言うまでもなく図書委員は不人気でしたが、私はそれを選ぶことで「友達と特定の委員を取り合う」ことを避けていたのです。
「ルールを破る自分を想像するだけで恐い」私は真面目に図書当番をこなしました。でも当番中は誰かが本を借りに来ない限り、ずっと暇です。携帯電話もないし、ただずっと座っているだけでは、時間が過ぎるのが果てしなく遅いです。
そのため必然的に、図書室に格納されている本を次々と読むことになります。一定期間に決められた冊数以上の本を読めば表彰されるシステムがあり、毎回賞状をゲットしていました。
両親から読書を促されていたか?
万年図書委員になったおかげで読書習慣がついた私ですが、両親からは本を与えられたり、読書を勧められたりした記憶がありません。ついでに「勉強しなさい」と言われたこともないような気がします。
父親は毎朝新聞を読んでいましたが、それ以外に両親が読み物をしている姿を覚えていないので、習慣といえるほど読書はしていなかったのだと思います。
私は活字の本をよく読んでいましたが、漫画も大好きなのです。一時期、ほぼ漫画しか読んでないのではないか?というときもありました。ご飯やお風呂の時間になっても夢中で読んでいたので、両親からよく「早くしなさい!」と叱られていました。
また私はお年玉等のまとまったお金を漫画につぎ込むことがよくありました(笑)。そのとき母親から「一気に使いすぎだ」と苦言を呈されましたが、漫画を読むこと自体は否定されませんでした。もし両親から「漫画ばかり読んでないで勉強しなさい!」と取り上げられていたら、他の本を読むことも勉強することも嫌になっていただろうなと思います。
読書を通して学ぶ楽しさを知った
私は学生時代、勉強することが嫌いでした。
興味があることは自然と夢中で学べますよね。でも義務教育においては、興味がなくさらに苦手な分野も平均点以上を取ることが求められるので、物凄くやらされている感じがして嫌だったのです。実際大人になった今も、苦手なことを得意なことにする必要はないと思っています。苦手なことは最低限の知識を持ったうえで他の人に任せたり外注した方がスムーズに物事が進むし、自分は得意なことに集中した方が成果を出しやすくなります。
勉強嫌いの私が大人になってから学ぶ楽しさを知ることができたのは、読書習慣のおかげです。
社会人になり仕事で行き詰まりを感じていたとき、友達におすすめされた自己啓発系の本を読み、自分を奮い立たせました。それからは食わず嫌いしていたジャンルの本にもチャレンジするように。学生時代は創作された物語を中心に本を選んでいましたが、今はビジネスに関する本も読みます。
自分にはとっつきにくかったり難しいと思えるようなジャンルでも、漫画やイラストで分かりやすく解説された本もたくさん出ていますので、ぜひ読んでみることをおすすめします。
自分が読書好きになったエピソードを参考に育児に取り入れたいこと
子供の背丈に合う本棚に本を格納し、いつでも手に取れる場所に設置する
子供は近くに置いてあるものや目に入るものを使って、次から次へと遊びを思いつきます。せっかく本をたくさん持っていても、どこかに仕舞っていてはその存在はないものと同じです。子供が本を身近に感じられるように外に出し、学びの教材として活用しましょう。
うちはリビングに本棚を置いています。1歳の長女ちゃんが絵本をたくさん取って散らかしていますが、たまにページをめくってキャッキャと喜んでいますので、学びが早そうです。
3歳の長男くんは最近絵本ブームがやってきたのか、夜寝る前は必ず朗読をリクエストしてきます。
漫画を読むこと自体を否定しない
歴史上の偉人を紹介した漫画や、難しい内容を漫画で解説した本もたくさん出ています。
漫画を読むことはその人にとって大切なリラックス方法の1つですし、長い人生の中でその経験が活きてくる場合があります。
私は趣味で絵を描いているのですが、絵柄は『美少女戦士セーラームーン』の影響を受けています。作者である武内直子先生の作画は美しく、小さい頃から憧れていて、髪の長い女の子の絵を1日に何枚も描いていました。
社会人になっても絵を描き続けていて本格的に学びたくなり、通信制の美大に入学し美術の教員免許を取得しました。散々悩んで教員として働くことは選択しませんでしたが、油絵を描く楽しさを知り、刺激し合える仲間と出会えたので大学に行って本当に良かったと思っています。
漫画は私の人生に良い影響を与えてくれました。
もし漫画を読むこと自体を否定してしまったら、他の本を読むこともやめてしまう可能性があるので避けた方がいいです。
漫画を読んでいて注意することがあるとすれば、読むことに夢中になってやらなければならないことを忘れているときですね。「用事を済ませてからにしようね」と声を掛けましょう。
親が本を読んでいる姿を見せる
自分ができてないのに子供に「〇〇しなさい!」と言っても全く説得力がないですよね。
私は子供がもう少し大きくなったら「一緒に本読まない?」とか「一緒に勉強しようよ!」と声をかけ、時間を共有できればなと思っています。